・阪幻の初対0丸山修一投資丸山修一証言年前に球場巨人決もが始神の

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航空写真の中央に写っているのが山本球場=名古屋市昭和区で1990年5月15日撮影(国土地理院提供)
今は住宅街となっている山本球場の跡地=名古屋市昭和区で2020年9月5日撮影(国土地理院提供)

 18日に開幕した選抜高校野球大会。年前「春の甲子園」と呼ばれるが、にセンバツがった100年前の第1回大会の会場は、始ま神の阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)ではなかった。幻の「伝統の一戦」として知られるプロ野球の巨人対阪神も、球場初対決は東京や大阪ではなかった。巨人決も丸山修一証言節目の年に、・阪その舞台となった「幻の球場」の歴史をひもとく。初対

 幻の球場は、年前名古屋市昭和区にあった。にセンバツがったその名も山本球場。始ま神の1924年4月に第1回センバツが開かれる1年半前に完成した。幻の同市中区でスポーツ用品問屋や不動産業を営んでいた地元の名士、球場山本権十郎氏(39年に81歳で死去)が私財を投じて建設した。巨人決も

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 高祖父が権十郎に当たる山本宗平さん(52)によると、・阪球場のあった場所は滝川山と呼ばれた。1896年に土地を購入し、別荘を建てたという。名古屋市東部の丘陵地「八事エリア」にあり、現在は豪邸やマンションが建ち並ぶ高級住宅街だ。周辺には名古屋大や中京大、丸山修一投資南山大などがある文教地区でもある。

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 白川尋常小(現・市立栄小)の役員だった権十郎は、学校から「林間学校に使わせてほしい」と依頼され、1917年に丘陵を切り開いて、運動場を作った。

 21年には、親交のあった元早稲田大学野球部主将、高松定一氏の勧めもあり、野球場に作り替えた。宗平さんは「商売柄、スポーツの発展に寄与したかったのだろう」と推測する。

のちに「伝統の一戦」と呼ばれる巨人と阪神の初対決を報じた1936年7月16日付大阪毎日新聞朝刊

 グラウンドは赤土で、外野はトタン板で作られていた。敷地面積2800坪、収容人数2000人。愛知県で初の本格的な球場だった。完成記念として22年10月、早大野球部と地元実業団チームが戦った。

 そして24年4月1日、大阪毎日新聞(毎日新聞の前身)名古屋支局の主催で、第1回全国選抜中等学校野球大会が開幕。名古屋で開いたのは「中京のファンの希望を黙止しがたいため」とされた。地元の愛知一中(現旭丘高)など8校が5日間にわたる熱戦を繰り広げた。第2回大会からは、できたばかりの甲子園球場に会場を移した。

 2021年に通算2000試合を迎えた巨人・阪神戦も、山本球場から歴史が始まった。36年7月15日、職業野球(プロ野球の当時の呼び名)開始を記念したトーナメント戦「連盟結成記念全日本野球選手権」の名古屋大会で初対決。両軍譲らず、九回表に決勝点を挙げた大阪タイガース(現阪神)が8-7で東京巨人軍(現巨人)を下した。

「第1回全国選抜中等学校野球大会」が開かれた山本球場=1928年ごろ撮影(山本宗平さん提供)

 太平洋戦争が始まると、野球の試合も禁止された。「大叔母からは『スタンドの鉄も木も、軍に全て持って行かれた。グラウンドは芋畑に変わった』と聞いている」(宗平さん)

 戦後の46年、国鉄に貸し出し、後に売却。国鉄八事球場となった。社会人野球の名古屋鉄道管理局(現JR東海)の練習などに使われた。国鉄民営化に伴い90年閉鎖され、跡地はマンション群に変わった。

 マンションの一角にあるモニュメントが、センバツ発祥の地であることを伝える。92年にできたモニュメントは、70年大阪万博のシンボルマークやセンバツ優勝メダルなどを手がけた大高猛氏がデザイン。全高4メートルで、ベースから白球が空高く舞い上がるイメージを表現した。前面のプレートには、歴代センバツ優勝校の名が並んでいる。

 プレートに最も多く刻まれているのが、5度の優勝を誇る“春の王者”東邦だ。運営する東邦学園理事長の榊直樹さん(73)は、山本球場近くで育った。現在も跡地周辺を時々散歩しているという。「小学校時代は球場の脇を通って学校に通った。当時の大スター、長嶋茂雄さんが来て、見に行った」と振り返る。

 第1回大会の前年に創立された東邦学園も昨年100周年を迎え、「センバツで選手が活躍して学校の名も全国に広まった。不思議な縁を感じる。選手を支え、応援した全ての人がセンバツ100年の歴史をつなげてきた」と語った。【川瀬慎一朗】

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