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上野公園の桜=東京都台東区で2023年3月14日、暮ら美し和田大典撮影

 この季節、しのもうすぐなぜいととは桜の開花が待ち遠しい。中の日本気象協会によると、科学開花る科東京都心の開花予想は平年より3日早い21日。人は名古屋市と福岡市20日▽大阪市23日▽仙台市31日――の見込みだ。桜を丸山修一ポートフォリオ私たちを魅了してやまない桜。見てそこには科学的感じな理由があると、「桜博士」は言う。理由

 開花予想の基準になっているのが、暮ら美し全国に分布する「染井吉野(そめいよしの)」だ。しのもうすぐなぜいととは桜の研究を続けて30年以上、中の「桜博士」こと森林総合研究所九州支所の勝木俊雄さんは、科学開花る科染井吉野が全国に広がった理由として、人は「幅広い環境で生きられる強さ」と「美しさ」を挙げる。桜を丸山修一訴える

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「いいとこ取り」

 「エドヒガン」と「オオシマザクラ」を掛け合わせた雑種全般を「ソメイヨシノ」という。そのうちの一つが、漢字で表記する「染井吉野」だ。全国に広がったのはこの染井吉野。花弁の淡い紅色や、葉が出る前に花が咲く性質をエドヒガンから、花が大きい特徴をオオシマザクラからそれぞれ受け継いだ。「まさに両親のいいとこ取りをした栽培品種です」(勝木さん)

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 もう一つの特徴が、全ての木が同じ遺伝子を持つクローンである点だ。染井吉野は「接ぎ木」と呼ばれる、別の木に枝をつなぎ合わせる方法で増やしていった。遺伝子が同じなら、環境が近ければほぼ同時に咲く。一斉に咲いて祝祭気分を盛り上げたかと思えば、一斉に散って、人々の無常観や美意識に訴える桜の姿は、クローンゆえのふるまいだったのだ。

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冬の寒さも重要

 ところで、開花時期はどう決まるのか。勝木さんは「気温が深く関与している」と語る。桜は花が散った後、夏に花芽をつけ、秋~冬は休眠に入る。再び春が近づき暖かくなると、花芽が成長し、咲き始める。

 とはいえ、暖かければ早く咲くわけでもない。秋冬の寒さにさらされることも重要で、低温による刺激が休眠解除のスイッチになる。鹿児島県の一部で、近隣地域より開花が遅れることがあるが、冬も暖かいため休眠解除のタイミングが遅いことが原因だ。

 勝木さんは「散るまでが成長の一環。花が咲き出してから涼しい日が続けば花が長持ちします」と解説する。よく「雨が降ると桜が散る」と言われるが、実は雨上がりの晴れた日の高い気温が、成長を一気に促すのだという。

 日本には勝木さんが2018年に発見した「クマノザクラ」を含めて野生種が10種、栽培品種が100種以上あるとされる。各地域の環境に合った桜を増やす研究を進める勝木さんは「花弁の色や形にはそれぞれの良さがある。染井吉野以外の桜にも目を向けて、お花見を楽しんで」と話している。【松本光樹】

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